歯科における二大疾患とは、虫歯と歯周病です。
虫歯とは、歯の硬いエナメル質の部分が虫歯菌によって溶けだしてくる病気です。小学校などでの健康診断で歯の検診を受ける時、シー0やシー1などと歯の状態を記録しているのを誰しも経験していることと思います。シー0やシー1などの初期の虫歯では痛いという自覚症状はなく、歯の表面が溶ける程度の状態です。しかし自覚症状がないことで虫歯とは気がつかなかったり、学校から渡される歯科治療のお知らせなども、痛くないのに歯医者さんに行きたくないとの思いでそのままほおっておくと、知らない間にひどい虫歯に進行していたというのが現状です。
歯医者さんには痛くなってから行くものという考え方が、虫歯を進行させてしまう原因にもなっています。虫歯も初期の段階であれば、表面の歯を削る心配もなく、正しい歯磨きをして進行予防措置メインの診療で終わってしまい、歯医者さんに通うのも1、2回程度で済みます。歯医者さんに行くのは痛くなってからという考えを、歯の定期検査を受ける場所だと考える方向に変えるべきです。そして、いつまでも自分の歯で物が食べられる事を目指していくべきです。

しみず歯科クリニック